死者の書 上
原作:折口信夫
KADOKAWA 2015年9月4日 ビーム・コミックス 四六判並製 ISBN978-4-04-730686-8
作品名 | 頁数 | 初出誌 | 巻号 | 発行年月日 | 掲載頁 |
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死者の書 第一話 彼(カ)の人の眠りは徐(シズ)かに覚めていった | 28p | コミックビーム | 2015年1月号(通号230号) | 2014.12.12 | p3~30 |
死者の書 第二話 まだ聞きも知らぬこと、教えて賜(タモ)れ | 24p | コミックビーム | 2015年2月号(通号231号) | 2015.1.10 | p55~78 |
死者の書 第三話 あらゆる光は薄れて、雲は霽(ハ)れた | 24p | コミックビーム | 2015年3月号(通号232号) | 2015.2.12 | p225~248 |
死者の書 第四話 此(コノ)おれは誰(ダレ)なのだ | 24p | コミックビーム | 2015年4月号(通号233号) | 2015.3.12 | p133~156 |
死者の書 第五話 おれは活(イ)きた | 24p | コミックビーム | 2015年5月号(通号234号) | 2015.4.11 | p179~202 |
死者の書 第六話 姥は厳かな声音で誦(カタ)り出した | 24p | コミックビーム | 2015年6月号(通号235号) | 2015.5.12 | p313~336 |
死者の書 第七話 ほゝき ほゝきい | 24p | コミックビーム | 2015年7月号(通号236号) | 2015.6.12 | p327~350 |
死者の書 第八話 姫の咎(トガ)は、姫が贖(アガナ)ふ | 24p | コミックビーム | 2015年8月号(通号237号) | 2015.7.10 | p381~404 |
○あとがき(近藤ようこ) | 1p |
- 時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。
いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。
一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。
郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。
死者の書 下
原作:折口信夫
KADOKAWA 2016年5月6日 ビーム・コミックス 四六判並製 ISBN978-4-04-734058-9
作品名 | 頁数 | 初出誌 | 巻号 | 発行年月日 | 掲載頁 |
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死者の書 第九話 白玉の指ばかりは細々と | 24p | コミックビーム | 2015年9月号(通号238号) | 2015.8.12 | p79~102 |
死者の書 第十話 貴人(ウマビト)はうま人どち、やつこは奴隷(ヤツコ)どち | 24p | コミックビーム | 2015年10月号(通号239号) | 2015.9.12 | p227~250 |
死者の書 第十一話 おいとほしい お寒からうに | 24p | コミックビーム | 2015年11月号(通号240号) | 2015.10.12 | p243~266 |
死者の書 第十二話 日ざらしよく、細くこまやかに | 24p | コミックビーム | 2015年12月号(通号241号) | 2015.11.12 | p319~342 |
死者の書 第十三話 今すこし著(シル)く、み姿顯(アラハ)したまへ | 24p | コミックビーム | 2016年1月号(通号242号) | 2015.12.12 | p231~254 |
死者の書 第十四話 はたはた ゆらゆら | 24p | コミックビーム | 2016年2月号(通号243号) | 2016.1.12 | p407~430 |
死者の書 第十五話 壁代(カベシロ)のように縦横に裁ちついで | 24p | コミックビーム | 2016年3月号(通号244号) | 2016.2.12 | p485~508 |
死者の書 第十六話 姫の輝くやうな頬のうへに | 24p | コミックビーム | 2016年4月号(通号245号) | 2016.3.12 | p419~442 |
○あとがき(近藤ようこ) | 1p |
- 日本幻想文学屈指の傑作を漫画化。古代へと誘う魂の物語、ついに完結!
時は八世紀半ば、奈良の都・平城京が栄えた頃――。
二上山の峰の間に、荘厳な俤びとの姿を見た藤原南家の娘・郎女は、館から姿を消し、女人禁制の万法蔵院に入り込む。
「姫の咎は、姫が贖う」――長期の物忌みに入った郎女の元に、五十年前、謀反の罪で斬首された滋賀津彦の亡霊が訪れる。その、白玉が並んだような、白い骨ばかりの指を見た郎女は――。
日本民俗学の基礎を築いた折口信夫の傑作小説を、近藤ようこが初読四十年にして、宿願の漫画化。古代へと誘う魂の物語、完結の下巻。